2012/11/02

紅の夢に続け!(11/2)

アグリビジネスフェアに向けて大忙しです!


本日は宣伝用のビラの一次稿が上がってきたのでそのデザイン選択に校正。
藤田技術職員は地元のカットリンゴとジュースの会社に加工を依頼に
紅の夢を届けに行ってくれました。

収穫調査もあり、実験もしなければならず
この時期は本当に目が回りそうです。

そうだ、今日は農場実習もありました。
アスパラガスの地上部の刈り取りでしたが
写真撮るの忘れてしまいました…

紅の夢関連の商品はでき次第アップしていこうと思います。



トップページの紅の夢のページも準備中のままなので
更新していかなければなりませんが
少し、時間かかりそうです。

写真は昨日の話題。

紅の夢がやっと世に出て行こうとしているところですが
同時並行で、その他の品種登録を目指して
技術職員や地域共同研究センターのみなさん、知的財産本部の皆さんの
協力を得つつ準備を進めています。

果皮も果肉も赤いのあり白いのあり黄色いのあり…

昨日は、いち早く試験栽培してくださっている生産者の圃場を
見せてもらいに行ってきました。

今回の品種は果皮が黄色、果肉が白い系統です。

農場の果実よりだいぶおっきいな~。

やはりプロは違います。

鳥取大の学生のときちょうど「秋栄」というナシが世に出るところでした。
ニホンナシ秋栄
この品種とっても甘くっておいしいのですがみつが入る品種でした。
リンゴの場合みつが入るといいのですが梨の場合は歯触りが悪くなるので
良くないと言われていました。
そのため、せっかく植えたのに切り倒した生産者もたくさんいました。
 でも、その後、みつが入るのを防止する方法も技術職員のアイディアで
見つかりましたし、
秋栄の蜜は他の品種の場合の蜜とは違って
あまり歯触りに影響しないというようなことも解ってきて
「蜜入り」ということをメリットとして宣伝しだす生産者も現れました。

現在では随分と高値で取引されているようで
切らずに頑張って育てている生産者はもうかっているようです。

ということで、何を言いたかったかということですが

そのとき、私の先生が、少しくらい作りにくくって生産者が
日々、研究しながら努力しなければ作れないくらいの品種の方が
高値で取引されて儲かる。
日本でも海外でもだれでも作れるような品種はすぐに価値が下がってしまう。
というようなことをおっしゃられていました。

研究者の勝手な理論かもしれませんが
確かにそう思ったりもします。


昨日圃場を見せてもらったとき、生産者の方が

結局、品種って言うのはたくさん出てくるんだけど
それを本当の意味で育てて売れるようにできるかどうかは
生産者の技術にかかってるんだよな
同じ品種でも作る人で全然違うものができる。
とおっしゃられてるのを聞いて
鳥取での事を思い出して
生産者の「力」というものを改めて考えさせられました。

新しい品種もそう、
紅の夢もそう、
いいとこばかりの品種ではないと思います。

でも、生産者の皆さんと大学が協力しながら
どのようにすれば欠点をカバーし長所を伸ばせるか?
ということを突き詰めていけば
きっとうまく行くと思うのです。

長々書いてしまいましたが
そうやって、協力しながらやっていきたいと、
藤崎農場から出すどんな品種も
出すだけじゃなく、徹底的に責任をもってサポートしていかなければならないと
強く思う次第です。

弘前大に着任して以来
そのことをずっと言い続けてきましたが
最近になりやっと、少しずつこの思いが理解されつつあるのかなあと
感じることもあってうれしくなります。

努力します!
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