2015/01/07

なぜ中国産リンゴをベトナム産だと言い張ったのか?(1/7)

昨日無事帰国しました。

とても有意義な1年のスタートでした。

気になっていた、なぜ市場のおばさんが

中国産リンゴをかたくなに

ベトナム産だと言い張ったのか?

帰ってきて調べてみると

ベトナムでは近年、中国産の果物の安全性に

ずいぶんと疑念が生まれているようでした。



日本の場合もそうですが

科学者の説明もあいまいなせいか

事実と感情論的な事がごっちゃになって

消費者が心配しているようです。

Vietnam acts on toxic Chinese apples reports

中国産のふじには殺虫剤の入った袋がかぶされている

リンゴから化学物質がたくさん検出された

というような事が書いてありますが

袋かけ自体が悪いんじゃなくてへんな袋を使うから悪いんであって

適正な使用であれば日本の袋のように

大丈夫ですね。

Fruit safety questionable

ある女性がお供えに使った中国産のリンゴが

9ヶ月も腐らないのはおかしい

絶対、違法な防腐剤使っているはずだ!

っていっているようです。

政府はリンゴは貯蔵性のよいものもあると

言っていますが

大学や研究所の先生方の中には

そんなに持つはずがない!

といっている人もたくさんいるようです。

熱帯果樹の成熟特性と

特にふじのように貯蔵性のよいリンゴの

議論がごっちゃになってしまって

さらにそこに、中国産への不信感が入ってきているので

冷静な科学的な議論ができていない気がします。

エチレンの話なんか一切出てこないのが不思議です。

Chinese apples sold in Vietnam under US label

中国産のリンゴがアメリカ産に偽装されている。

というような話も出ているので

もう負の連鎖で

何も信用できなくなってしまっています。
 

食の安全性と食育の問題は重要ですね。


そういうバックグラウンドで

「これは中国産のリンゴだね」

と聞いたとき必死に中国語のシールをはがして

偽装されてるかもしれないので

アメリカ産ともいえないし

苦肉の策として熱帯果樹と同じで地元でとれた

最も安全そうな(と地元民が信じている)

「ベトナム産のリンゴ」

と答えたのでしょう。

ベトナム産でも中国産でも我々にとっての信用は

それほど違いはないし、

そもそも、あの暑さじゃリンゴできないよ!


特級「鮮」のトレードマークが

危険信号になってしまっているのが悲しい・・・



青森に帰ってきて

今日は外は吹雪いていて時々ホワイトアウトです。

気温差30度以上

寒さの中、今年もがんばります。

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