2012/06/01

20DAFB !? とは?(6/1)

満開後20日

プライバシーに配慮 !?
20DAFBとは20 days after full bloomの略.
満開後20日という意味です.

藤崎農場の「ふじ」は今日がその日にあたる樹が多いです.
南の生産者の皆さんは6月が満開後20日!!と驚くのではないでしょうか?

受精がうまくいったかどうかわかるのもこの頃です.

今日はりんごを担当する技術職員のみなさんとまず,摘果をしました.
本職はスピードと正確さが違う!
大助かりです.

りんごの場合,一つの花芽から5~6個の花が咲きます(花そうといいます)が,そのうちのド真ん中にある「中心果」のみを生産に使います.
後の実は摘み取って中心果だけに栄養が行き,大きくて甘い果実になるようにします.

摘果前の果そう

摘果後の中心果

中心果になる真ん中に咲く花のことを英語で「King flower」といいます.良く言ったもので特に開花直前や,落花後すぐは中心果を家臣である側果が守っている感じがして,側果がとてもけなげに見えます...


毛糸のリボンで目印に!

摘果が終わった果実は実験用にいろいろな処理をします.
処理をした果実が解るように毛糸で印をつけるのがりんご流!
鳥取の梨では毛糸は使わなかったなあ・・・

処理も,技術職員と一緒にやって,これから継続的にデータを取ってもらいます.
現場を知る職員と,教員が一緒にやることで,問題意識を共有し,より良い実験ができると思っています.

果実に処理をする実験は1年に1回しかできません.

もちろん,いける!と思った実験はしっかり計画を立てて大規模に行います.

でも,「とりあえずやっとくか!」というようないわゆる「いたずら」とか「遊んどく」といったような小規模な処理が思いのほか良い結果をもたらすこともあり,この辺りが圃場実験の面白さで癖になります.

圃場系の果樹の先生には個性的な遊び心を持った方が多い気がしますが職業柄でしょうか?


フィールドの応用実験の世界はカオスです.

ランダムではなくカオス.

篤農家はきっとこのカオスの解を身をもって体得しているんだろうなあ...

そんな秘密を解き明かして,生産者みんなが幸せになれるように今年も研究頑張ります!

共有する

  Twitter   Facebook   Favorites  More