ギシギシ退治!!
今年の春,「紅の夢」など果肉が赤くなる品種の実験圃場を整備しました.
植え付けは技術職員,ありがとうございます!
しかし,草の管理がおろそかであるため恥ずかしながら
ギシギシが繁茂してきてしまっています....
生命力が強くゴボウの様な根を地中深くに伸ばし
刈っても刈っても
刈った切れ端それぞれから芽を出すので
あっと言う間にギシギシだらけになってしまいます.
今日は,地域環境工学科と生物学科の2年生の農場実習でした.
スコップを使って,根からしっかり抜いてくれています.
深さ5cmまで掘れば再度芽を出す可能性が少ないという論文があったので
「5cmまで掘り上げればいいぞ~」というのですが
こういうときだけは普段以上に頑張ってくれ
効率が悪くてしょうがありません!!
でもでも,どこまで解ってくれているのか解りませんが
世界でもまれな生食できる赤肉リンゴ園で実習できているんだ!
自分も,その普及にわずかでもかかわっているんだ!
という実感を少しでも持ってくれればいいなあと思っています.
除草剤を使ってもよいのですが
一番最後の写真を見てください.
雑草の植生が変わってしまっているのがおわかりでしょうか?
根粒菌と共生して空気中の窒素を固定してくれる
マメ科のクローバーや
菌根菌がリンの吸収を助けてくれる
イネ科のナガハグサなどが
まったく消え去り,
貧相な植物相になってしまっています....
これらの良い雑草,除草剤を使っていない左側には自然に生えています.
これからのリンゴは「イメージ」も付加価値の一部になるでしょう.
無添加で果肉が赤くなるっことを売りにする「紅の夢」など赤肉シリーズ.
なるべく除草剤の使用は控えて栽培していければと思います.
雑草については良くわからず
本当はなぜギシギシを抜かなければならないのか?
いい草が生えなくなるからとか
リンゴと水分養分が競合するとか
一般に言われているようなこと意外良くわかりません.
研究者の方,生産者の方,詳しい方がいらっしゃったら
ギシギシを抜く科学的な理由
ぜひ教えてください!