2014/03/11

林先生(3/11)

ずっと探していた本を古本屋でやっと手に入れました!

私の恩師の恩師林真二先生の著書

果樹栽培生理新書「梨」です。

昭和35年の刊行ですが

今読んでもすごいな~と思うことがたくさん書いてあります。

当時鳥取大の研究室で行われていた

様々な研究の根底の考え方として

この本に書かれている事があるのだな~と

読み進めていくととっても懐かしい気分になります。

 巻頭には

「幾多の実験や分析の結果を勉強しても、

園の実態を熟知しない限り、

それらを合理的に、適当に具体化して

生産と結びつけることはできない。」

とあります。

うれしくなります。


よく見ると林先生がこの本を書かれたのは

鳥取大のまだ助教授の時代。

編者の小林章先生は

このシリーズの著者らのことを

「私の信頼する前途有為の新進の学徒」

とおっしゃっています。

大先生にも若い時代があるのだと

当たり前のことですが新鮮に感じました。

このとき、林先生は36歳。

今の私と同じ年齢です。

この歳で、300ページにもなるその分野全体の著書を

一人で執筆されるなんて…。

改めて自分の勉強不足を恥じるのみです。

そんなすごい人にもかかわらず

「今後は読者、先輩諸家の御叱正と

自らの不断の努力によって、

一層この本の完璧を期したいと思う。」

とあります。

「不断の努力」なんて、なかなか書けません。

未来に対する責任感の強さと意思を感じた気がしました。


どうにか私も努力して、少しでも

人々の役に立てる人間にならなければならないと

心を新たにしました。


震災から今日でちょうど3年。

今生きて、努力できることに幸せを感じながら

一日一日を大切にすごしていきたいと思います。


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