種差海岸の花々
エゾタンポポ |
「在来種のタンポポを見つけたらプラス5点!」
なんてことを言うのですが,実際は藤崎農場で在来種のタンポポになんて出会ったことは無く,全て外来種であるセイヨウタンポポです.
ノハナショウブの下見に行った種差海岸では様々な野生植物が花を咲かせていました.
そのなかに日本の在来種「エゾタンポポ」も.
はっきり言って,在来種のタンポポを見るのは初めてだったので興奮してしまいました.
在来種のタンポポの特徴はガクが反り返っていないこと.
さらに,ぷっくりとした感じがエゾタンポポの特徴のようです.
アズマギク |
セイヨウタンポポが自分の花粉でも種を付けることができる自家和合性なのに対し,在来種のタンポポは他の個体の花粉が必要な自家不和合性です.
セイヨウタンポポが増えると,在来種のタンポポも雑種の種子をつけることが多くなってしまい,滅んでしまうようです.
ホタルカズラ |
ここまで,残ってきただけに残念です.何とかならないものでしょうか?
種差海岸にはこの時期,他にもかわいい花々が咲いています.
コケリンドウ |
1センチほどの小さな白い花を咲かせるコケリンドウは,よ~くみるとリンドウのような葉っぱやつぼみをしています.かわいらし花です.
アズマギクは細い花柄に少し大きめの花でいたずら坊主な感じ.
瑠璃色の花がきれいなホタルカズラは草原のアイドルといった感じでしょうか?
このあたりはノハナショウブ調査でもお世話になっている「名勝種差海岸 鮫町の自然を守る会」の方々などが大切に守ってくださっている地区です.
美しい自然が後世に残せるよう人間のエゴを少しだけ抑えて大切に守っていけたらと思っています.