「国が民を洗脳するプログラムが教育なのだ」
はやぶさの川口淳一郎教授の教育論はこの言葉から始まっています.
一瞬ぞっとする内容ですがだからこそ
「自覚し,疑問を持ち,固定観念にもう目的に従わないことが大切」
と続けているので面白い.
非常に研究者らしい,割り切ったしかも前向きな考えだなと思いました.
日本の教育は「学びのプロ」を育成するプログラムであって,
そのような人が役人にになり,さらにそのような人材を育成していく..
そんな「教えてくれる人がいなくなると,どうしていいかわからなくなる」様な人はだめだと.
「洗脳に気づき」
「違う道を自ら考え出す様な人材」
を育成しなければならないと...
そのことを端的に示す言葉がタイトルになっています
「学びからの解脱 文献読んでも革新起きぬ」
日本の学生は「偉い先生の知識を授けてもらおと思っている.」
これは確か.
私も大学にいて,「教えてもらってないからわからない.」
という「全く考えない学生」にたくさん出会う.
この前も実習のレポートで「前回の授業を休んだので答えが解らずレポートできなかった」と言ってきた学生がいた.
友人に休んだ人の分と,レポートの問題が書かれた用紙を届けてもらっているのに....
頭でっかちでなかなか前に進めない人をたくさん見てきた.
でも,私は「勉強しろ」と言われずに,
「失敗してもいいから自由にやってみろ」
と言ってくださる先生のもとで
「知識」ではなく「考え方」を教えてもらったような気がする.
知識の無さを痛感するので確かに勉強は必要だが,
それは「発想の仕方」を身につけるのに比べれば格段に簡単で,
知識は時にはインターネットや文献で代替できることもある.
代替できない自分だけの「発想力」を磨ける人材を育成できる場に藤崎農場もなっていったらいいなあと思います.
まずは,自分の先生方が作っていらっしゃったような「雰囲気」を作らないと!
一部引用は2012年6月15日東奥日報夕刊
探査機「はやぶさ」川口淳一郎の視点<24>
固定観念を疑え 「教育は洗脳プログラム」
「学び」からの解脱 「文献読んでも革新起きぬ」です.
お手元にある方はご一読を!