2012/07/09

種差海岸での活動が新聞で紹介されました!(7/9)

昨日7月8日の種差海岸でのノハナショウブ調査の様子が地元新聞の東奥日報さんで紹介されました.

(記事の一部が読めます,会員は全文)

私と東京の玉川大学の田淵先生の修士二年生の定延さんの写真が大きく掲載されています.

私はニホンナシやリンゴの耐塩性の研究を学生のころからずっとやってきたので

いわば,塩でこの仕事に着いたようなもの.

定延さんもノハナショウブの耐塩性の問題を扱っているのでいわば塩仲間.

少ないですが我々の知見を少しでも活かして,被災地で頑張っている皆さんの

手助けができたらと思っています.

玉川大の田淵先生のところにはたくさんの花菖蒲品種やノハナショウブの系統が保存されています.

定延さんは学部の時からそれらの栽培や研究に携わり

昨年,修士1年の時に初めて種差海岸に調査にやってきました. 


玉川で世話してきたポット植えのノハナショウブしか知らない彼女が

津波にあっても力強く咲く,種差海岸の自然の中のノハナショウブの姿を見て

感極まって涙した姿を今でも思い出します.


「津波はみんな持って行ってしまったけれど
おとひめさまは花だけはここに残してくれた・・・」



ご自身も被災されているにも関わらず昨年の調査に立ち会ってくださった

守る会の会長さんの言葉.

今回も彼女の胸に深く刻みつけられていました.


就職のため,彼女にとってはこれが最後の現地調査になると思います.
現地では精一杯やってくれました.

東京でそれなりにやっていればそれなりに就職して,それなりの人生を送れると思います.
でも,あえて,ここに来て,人を,自然を感じて
何かを思ったことはきっとこれから生きていく中での糧になると思います.

そしてその思いが,彼女の生き方が,
今度はまた別の人の心に伝わって,
繋がっていってくれればいいなあと思います.

そんな「じゅんぐり」が続いていけば

きっといい世の中になるのではないかと

まあ,教えているのか教えられているのかわからないですけれど

思ったりしました.


がんばらなきゃならなかったり,がんばらなくて良かったり
いろいろ難しいです...

でも,世の中は常に動いている.
だからとりあえず進もう!!

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