青森県の県立郷土館で開かれている平尾魯仙展に行ってきました。
以前、知人がこの方の研究をしているといっていたので何となく親近感がわいて行ってきました。
キャッチフレーズが「青森のダヴィンチ」とありましたが
伊藤若冲みたいなイメージですね。
でも、いろんなジャンルの絵を非常の緻密に
正確に書いていて驚きました。
江戸時代末期に、日本の一番端の青森に
こんなにすごい人がいたのかと思うと
本当に驚くとともに、青森の文化レベルは
随分と高かったのだと感心しました。
植物の絵もたくさん書いています。
図録には「カキツバタ」と「イチハツ」とありますが
これは特徴から見て間違いなく花菖蒲でしょう。
特に「カキツバタ」とあるほうは原本には
「花菖蒲」とあり、葉っぱの裏面にはしっかり2本の葉脈があり、外花被のアイは黄色。
間違いありません。
慶応三年の5月25日に写生したとあるので
新暦の6月27日。
開花期もばっちりです。
弘前郊外の北の方を散策して描いたようです。
現代の長井古種と呼ばれている系統のような
ノハナショウブの形質を色濃く残したシンプルですが
可憐さも加わった花菖蒲です。
江戸時代末の弘前にはこんな花菖蒲があったんですね。
面白い面白い。
この花菖蒲が描かれた5か月後には大政奉還があり
明治の激動へと突き進んでいきます。
この花菖蒲たちどうなってしまったんですかね~。
園芸学の面白いところは
こうやって、過去の文化にさかのぼっていろいろ考えることができることです。
絵を残してくれた平尾魯仙に感謝!
11月10日までやっているようですので
興味がある方は是非!
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