今年第1号!

雨は落ち着いてきましたが
風が強いです.
リンゴの若木もどうにか持ちこたえていますが
心配です.
そんな中,ハウスを閉め切っていたので温度が上がり
今年初めてノハナショウブが開花しました!
ハウスの中には北東北を中心とした各地のノハナショウブ自生地から
(許可が必要な箇所は必要な許可を得て)収集した
株や種子から生育した個体たくさん保存されています.
まさに
ノハナショウブの系統保存園
です.ノハナショウブは数少ない日本原産の園芸作物「花菖蒲」の原種で
この様なシンプルなノハナショウブが日本国内で品種改良され
現在の様な豪奢で多様な品種群を形成するに至っています.
かつては日本全国に自生していたようですが
開発や農業環境の変化により現在は
北東北や北海道以外では絶滅危惧種にも指定されているところもあるくらい
貴重な植物になってしまい,
国立公園など人為的に保全されているところにしか見られなくなってしまいました.
こんな貴重な植物が青森県ではごくふつうに生えているんです!
(急速に自生地が少なくなってはいますが...)これらを
- 遺伝的多様性の研究
- 園芸品種花菖蒲の来歴の解明に関する研究
- 園芸品種に対するストレス耐性付与に関する研究
- 変異の発生メカニズムに関する研究
などなどの研究に活用するとともに,
もしも,自生地で何かが起こり絶滅するようなことがあれば
ここから元の自生地にお返しする準備も整えています.
だいぶ数が増えてきたので水かけや植え替えなど
栽培管理が大変になってきました.
農場の職員の皆さんもみんなで手伝ってくれています!
花が好きな学生さんや一般ボランティアの方が
研究や勉強方々手伝ってくれるような体制ができるといいのですが....