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ここに一面,ノハナショウブが咲きます. |
5月27日 種差海岸
種差海岸は私たちが毎年調査を行っているノハナショウブの大群生地です.
今年も7月に玉川大学と共同で調査う行う予定で準備を進めています.今日はその下見.
この自生地は東日本大震災の時に津波の襲来を受けました.
周辺の家屋や漁業関連施設も軒並み破壊されており,かなり大きな津波が来たものと予想されます.
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きれいなところです. |
土壌の塩分濃度もかなり高く,このままでは全滅してしまうのではないかと心配しましたが...
意外にも昨年は見た目には通常の開花が見られました.
今年も,今のところ成長は順調です.
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手前にたくさん見える葉が ノハナショウブ |
しかし,目に見えない変化は起こっているのかもしれません.
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巨大な株を形成なぜ? |
表土の回復はまだまだで,被害を受けた地区は根元が貧弱でかわいそうです.
何年もかかって有機物が堆積して,いい土を作っていく必要があるのでしょう.
無事,元のようにもどってくれることをねがっています.
種差海岸のノハナショウブの特徴は地下茎で繁殖していると思われるような大きな株の群落を作ることです.
単独の個体もありますがなぜ大きな株を形成するのか解明することもこれからの研究テーマです.
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通常の同心円状の広がりも見られます. |